カテゴリー: 夜勤

夜勤ありのデイサービスの実情について

「夜勤なしの介護がしたい」という理由で、デイサービスに就職したという方も多いのではないでしょうか。
しかし、ぜひそんな方に知っておいてほしいのが、夜勤可能なデイサービスが出てきたという話。
夜間スタッフを募集する場所は増えてきているので、求人を見る際には注意が必要です。

夜勤が増えてきたのには、多くの事業所で「お泊りデイ」というサービスが始まったことが関係しています。
夕方の送迎をせずに、朝までお世話しますというサービスのことです。

利用者さんを介護している方にとってはその日は安心して家を空けられるため、これほど便利なサービスはありません。
もちろん早くから予定が分かっているのであれば、ショートステイという方法もありますが、実際のところ予約が取れないことも多く、その分、お泊りデイが人気になっているようです。

なお、お泊りデイは昼間のデイの延長ですが、あくまでも介護保険制度外のサービスにすぎません。
そのため、料金や宿泊施設の設置方法については、基本的には施設側の自由に任されています。
その点、開始当初は、何人もの利用者さんを雑魚寝させるような劣悪な施設もあったようですが、2015年に厚生労働省がガイドラインを公表して以降は、それに沿った運用がなされるようになりました。
具体的に言えば、利用者数は9名以下、1人あたりの床面積は畳約5枚分、スプリンクラーの設置が必要、といった具合です。

こうした背景から、もしデイサービスに転職した場合、職場によっては夜勤が必須になるかもしれません。「夜勤なし」の条件を重要視したい方は、面接の段階から事業所側に「お泊まりデイ」を実施する意向があるかを確認しておいた方がいいでしょう。